Seong Jin Cho の Chopin Concerto No.1 Ballades
ピアノ協奏曲 第1番 Op.11
バラード 全4曲
2015年のショパンコンクール ファイナルは
指揮者がイマイチで 協奏曲に関しては残念だったので
待望のCDリリース.録音は2016年6月.
ロンドン交響楽団.指揮はノセダ.
DGだけあってピアノの音の拾い方の綺麗なこと.
Op.11はとりあえず第1楽章最後の3分が聴きどころ(^^)
a tempo からの 左手トリルと
右手のトリッキーな動きは
交互に響かせるという意図なのかしら.
もう少し右手がくっきりしていて
そこから左手トリルが浮かび上がる感じが理想ですが
ないものねだりかな.
感じたことだが,彼は音色のパレットが実に多彩.
弱音の綺麗さは相変わらず特筆に値する.
その辺りが,協奏曲の第2楽章や
バラ4などでいかんなく発揮されている感じ.
しかも全体の流れを見失わないバランスの良さがある.
バラ1は必要以上に粘っこい演奏をする人が
多いように感じる(好みの問題)が,
彼の演奏はそこまで違和感を覚えない.
逆にコーダはもう少し深刻でもよいかもと思ってしまう.
バラ2は意外にも後半が熱っぽい演奏で,
それがまた説得力があるから憎い.
文句なしに上手いです.