tactn001のブログ

大学受験予備校で数学の講師をしております.コメントは,(精力増強剤の宣伝が大量に張り付けられたので) 承認制とさせて頂いております.ご了承ください.

Seong Jin Cho の Chopin Concerto No.1 Ballades

チョ・ソンジンショパン

ピアノ協奏曲 第1番 Op.11

バラード 全4曲

https://www.amazon.co.jp/Chopin-Piano-Concerto-No-1-Ballades/dp/B01MCWMYZI/ref=sr_1_9?ie=UTF8&qid=1499526544&sr=8-9&keywords=seong+jin

 

2015年のショパンコンクール ファイナルは

指揮者がイマイチで 協奏曲に関しては残念だったので

待望のCDリリース.録音は2016年6月.

ロンドン交響楽団.指揮はノセダ.

 

DGだけあってピアノの音の拾い方の綺麗なこと.

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Op.11はとりあえず第1楽章最後の3分が聴きどころ(^^)

a tempo からの 左手トリルと

右手のトリッキーな動きは

交互に響かせるという意図なのかしら.

もう少し右手がくっきりしていて

そこから左手トリルが浮かび上がる感じが理想ですが

ないものねだりかな.

ショパンコンクールでの前奏曲集の演奏でも

感じたことだが,彼は音色のパレットが実に多彩.

弱音の綺麗さは相変わらず特筆に値する.

その辺りが,協奏曲の第2楽章や

バラ4などでいかんなく発揮されている感じ.

しかも全体の流れを見失わないバランスの良さがある.

バラ1は必要以上に粘っこい演奏をする人が

多いように感じる(好みの問題)が,

彼の演奏はそこまで違和感を覚えない.

逆にコーダはもう少し深刻でもよいかもと思ってしまう.

バラ2は意外にも後半が熱っぽい演奏で,

それがまた説得力があるから憎い.

文句なしに上手いです.