ショパンの曲で好きなもの
ショパンの曲で好きなもの,好きな音源
正直,国際コンクールレベルならショパンなんて弾けて当然って感じなので
難曲とかそういう下俗な分類に辟易する方もいらっしゃると思います.
が,私は演奏のかなりの部分をアスリートとしてみている節があり,
指回りを含めた演奏技術には純粋な敬意を表します(特に練習曲は).
それに,メジャーな曲もいいけれど,初めての人って難曲ってフレーズに魅かれません?
ショパンはBGMで広く使われているので,
聴いてみると凄く身近な存在に感じる人も多いはず.
ちなみに,BGMでよく使われている有名なものをYoutubeで拾ってみると
Op.28-7 「太田胃散」 (アルゲリッチ) 1箇所 手が壊れる
「幻想即興曲」(Shishkin) 以前にも触れたけれど,この演奏めっちゃ好き
「葬送行進曲」(ポリーニ) これはソナタOp.35 の第3楽章.全楽章通して聴くと,以下のようにShishkinの演奏が好き
「別れの曲」(Lisitsa)
「革命のエチュード」 (Lisitsa) 左手をオクターヴで弾くという凄い演奏が(こちら)
「華麗なる大円舞曲」(Carroccia)
以下,主に作品番号順に
Op.2 モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』の主題による変奏曲 (オレイニチャク)
それほど聴き込んでいる曲でないので参考程度に
Op.4 ピアノ・ソナタ 第1番
練習曲集 Op.10 & 25
全曲盤としては ロルティ(Amazon) や
個人的には,24曲通して聴くのはなかなか疲れてしまいますが.
Op.10 -1 (ペライア) 難曲
10-2 (横山幸雄) 難曲
10-4 前述のポリーニの演奏が素晴らしい
Op.25-1 「エオリアン・ハープ」 (ペライア)
25-6 (横山幸雄) 難曲
25-11 「木枯らしのエチュード」 難曲かつ傑作 (ペライア)
トリプル・エチュード(アムラン) 左手でOp.25-4を引きながら右手でOp.10-2とOp.25-11を弾くという変態的な曲
ピアノ協奏曲 第1番 Op.11
前にも書きましたが (ツィマーマン&ジュリーニ)
他に2007 PTNA 特級の (實川風)
オケがもう一押しほしいというのも分からなくはないですが,
個人的にはこのくらいのバランスが好き.
華麗なる変奏曲 Op.12 (Alexander Boltin)
変奏曲はショパン自身があまり注力しなかった分野でもあり,
この曲も好きかと言われると微妙ですが.
ポーランド民謡による大幻想曲Op.13
ロンド・クラコヴィアク Op.14 (オレイニチャク)
この辺りはそもそもCDが多くない印象なので,比較が・・・
スケルツォ Op.20,31,39,54 4曲 世評が高いのは (カツァリス)
ピアノ協奏曲第2番 Op.21
前にも書きましたが,(ツィマーマン&ポーランド祝祭管弦楽団)
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22
結構好きな曲ですが,奏者による違いをあまり感じないので.
例えば,ショパンコンクール2015から (Eric Lue)
バラード Op.23,38,47,52 4曲
第1番 (ポリーニ)
君嘘で本当に悲しい別れのときにかかっていた曲,羽生結弦選手も使っていたかな.
ポリーニのバラード集は,世評は正直微妙ですが,
緻密に弾いたというより感性に任せた感じがありますが,バラ1は若い時の作品だし,
変に思い入れをつぎ込むよりこのくらい一気に盛り上げて地獄に突き落とすくらいが良いんじゃないかと.
第3番 (フェブレ・カーン) あっさり過ぎず,重すぎず,バランスの良い演奏
若いのにこんなに老熟した演奏しちゃって大丈夫なのかしら(笑)
ポロネーズ Op.26-1,2, 40-1,2, 44,53,61 7曲
(ブレハッチ)
個々に収録したものでもっと優れた演奏はあるかもしれませんが,全曲盤なら一番お気に入り.
十八番の英雄ポロネーズでのキレ(というか,他の曲も全体的にスピード感がある),
幻ポロや第5番のように初めて聴く人には敷居が高い曲での見通しの良さと深さのバランスの良さ.
2015年ショパンコンクールのライブ音源なのでYoutubeでも見れますが,購入したほうが
奏者の応援になるのかなってことでAmazonへのリンクです.
色彩豊かで,説得力のある演奏.正直,ピンとこない部分が多い曲なのですが,
そんな私でも全曲聴こうと思える演奏.
(と言いながら,数曲抜いたり,順番換えて聴くとか言うショパンが知ったら
さぞ怒るだろうなって聴き方してますが (-_-;) )
ピアノ・ソナタ 第2番 Op.35 2015ショパンコンクール (Shishkin)
この曲に対する個人的な理想像というかその上と言ってもよいくらいの秀演
演奏会用アレグロOp.46
苦手というほどではないですが,ピカイチという演奏にも出会っていないという印象
幻想曲Op.49 苦手曲.
世評だと(ツィマーマン)など?
個人的には(ルガンスキー)の割とさっぱりとした演奏をよく聴きますが.
残念なのは入手困難なこと(Amazonでもずっと品切れ) ちなみに さいたま市の図書館が所蔵しています.
ピアノ・ソナタ 第3番 Op.58 2015年 ショパンコンクール (C.R.Hamelin) これは凄演
最終楽章の切迫感がよく出ているのは(ダン・タイ・ソン)
舟歌Op.60
奏者の個性が出やすい曲という気がします.
相性が悪いと曲の良さが伝わらないかも.個人的に「なるほど~」って思ったのは(ツィマーマン)
最近よく聴くのはショパンコンクール 2015での( Eric Lu) の演奏
遺作第20番嬰ハ短調 (チョン・ミョンフン) ヴィルトーゾピースではないのですが,このCDに収められていた演奏が秀演
知名度では冒頭にも触れたようにOp.9-2が突出していて,
他にOp.27-2,48-1,55-2あたりが聴きどころ?
ショパンのピアノ独奏曲では,このほかにマズルカ,ワルツなどが
重要な作品群として挙げられますが,
これらはまだシックリくる音源に出会っていないので,今回はパス
2017_03_25 作品番号順にある程度並べ替え